分離発注方式の場合、見積りに参加してくる業者は基本的に自由参加です。工務店などの元請け会社に工事全体を全て一括で見積らせるのではなく、業種毎の専門工事会社に見積りへ参加してもらいます。
入札を公正に実施する私達の責務として、各社同じ条件で見積りができる設計図書を作成しなければなりません。各部の詳細が図面に明記されていなければ、専門工事業者は正確な見積りを出すことができず、万が一のために余裕を見た(金額に余裕をもった)見積りになってしまうのです。
それぞれの専門工事会社から提出された見積り書は、そのまま建主さんに公開します。
私共でそれを業種毎に精査して、内容、技術力、価格が検討された情報をもとに、建主さんが専門工事業者を決定します。
分離発注方式では、各専門工事業者と建主さんがそれぞれ直接契約を結ぶため、約17社が集まり、順々に建主さんと契約を交わしていきます。
同時に、建主さんと各専門工事業者さんとの顔合わせの場でもあります。互いの顔が見えることで建主さんにとっては安心感を得ることができ、元請けとなる職人さんにとってもモチベーションの向上に繋がります。